人生の上り調子、下り調子と、人との付き合い方
人生の上り調子の時に会う人には
いつもよくしておきなさい
なぜなら下り調子の時に会うのも
同じ人だから
強運を信じている人も現実の人生においては
上り調子のときもあれば、下り調子の時もある
「上り調子の時しかなかったよ」という人は
そう思い込んでいるだけだ
高杉晋作の「人生で困ったなんて思ったことは一度もない」
とか松下幸之助の「私ほど運の良い人間はいない」
というのは、思い込んでいるだけなのだ
そして、それを力としているのだ
本人たちの人生を調べるとかなりひどい下り調子のときもあった
だが、上り調子の時の人付き合いもよかったのだろう
必ず、よい人、天の助けのような人が
現れたり、部下から育ってくるのだ
下り調子があってこその人間修養だが、
人を見分けることもこのときにできる
上り調子の時は、いろんな人間がたくさん近づいてくる
この時偉そうにしたり、冷たく扱ったりするのは
やめたほうがよい。
この中に、わずかではあるが本物の人物がいるかもだ
これが、人生のどん底から飛躍していく支え
力となってくれるのである
著者 ウィルソン・ミズナー