人間は考え、仕事し、悩み、改善するところに価値がある
満足した豚であるよりも
不満足な人間のほうがよく
満足した愚か者よりも
不満足なソクラテスがよい

ミルのこの有名な言葉から私は、論語の中で孔子が
まるで「最低!」とののしっているような人間のタイプを
連想してしまう
孔子は次のように言う
「孔子曰く、ただ腹いっぱい食べることして
頭を使わず、何も考えることもしないようなものは
どうしようもない人間というしかない。儲けごとをして
遊ぶほうがなにも考えないという人間よりましだろう」
ただ、孔子の最後の言葉は現代の日本において
少し変えなくてはいけないだろう
生活保護を受けつつ、朝10時からパチンコ屋に並び
一日中パチンコをして暮らす者もいるという
万が一これが本当に”日本人”であれば神話時代から
仕事をすることを尊び感じてきたよき伝統を
壊すものである
日本人はたとえ”不満足なソクラテス”であろうが
仕事に対しては前向きに捉えなにかしらやろう
工夫していこうという生き方をする
そういうソクラテス型人間こそ社会の財産である
著者 ジョン・スチュワート・ミル