積み重ね

大きなことを成し遂げたいと欲するときには
小さいことを怠らずにきちんと仕上げていかねば
ならない。
なぜなら小さいことが積もって大きなことと
なるからだ
二宮尊徳の教えを守って成功した明治の実業家は多い。
それはそうだろう。二宮尊徳が指導したのは
大は大名から小は個人まであるが
失敗させたものはなかったからだ。
絶対失敗しない方法、それは小さなことを積み重ねていくことだ
トヨタの始祖豊田佐吉もこの尊徳の教えに従い
自動織機に改善を重ねた
そのパテント料をもって息子喜一郎に自動車の研究をさせ
将来の事業にせよと命じた。
ドラッカーも言う
「オーナー企業家に天才的な神話があるというのは
神話に過ぎない。私は40年にわたってオーナー企業家
たちと仕事をしてきた。天才的なひらめきを当てにする
企業家はひらめきのように消えていった」
著者 二宮尊徳