知と愛
物を知るにはこれを愛さねばならず
物を愛するにはこれを知らねばならない

情こそ人間の根本、人間としての大切なものである
情とは、人への思いやりであり、感情である
この情の一つが愛である
愛とは人の良いところを見出して育てていこう
ということである
この世のすべての良いものは愛から生まれるという
当然であろう。
それが実業家であろうと、芸術家であろうと
学問研究科であろうと同じだ
知るということはそれぞれの分野において
求められることだがそのためには愛がなければならないのだ
また愛があるためには先に述べたように、
良いところを見つけ伸ばそうというのだから
これをよく知らなければならない
情の人、哲学者西田幾太郎の説くところに
説得力を感じるのはやはりそれが人間の真実だからだろう。
著者 西田幾太郎