食べ物は人生そのもの
どんなものを食べているか言ってみたまえ
君がどんな人生であるか言い当ててみせよう

何を食べるか、何を食べて生きているかは
人生の重要な構成物の一つである
とくに西洋社会でも階級社会であったから
なお一層この言葉の意味は深いものがあった
学問以外に興味はないと言い切る孔子でさえ
旬の食べ物以外は口に入れない
正しい調理法でないと食しないと結構やかましい
ところが日本では殿様も庶民も昔から食べ物は
ほとんど変わらなかった
新渡戸稲造の「武士道」でも「武士は食ねど高楊枝」
ぐらいしか言葉は出てこない
ところが現代に日本人は海外旅行を楽しんだり
日本料理、西洋料理など食べるものについても
大いに人生を楽しむようになった
これはいいことだ。
人生は楽しむためにある
サウァランの「美味礼賛」での名言は
いくつかの派生もあってどれも面白い
たとえば、セルバンテスの
「あなたの仲間を見ればあなたがどんな人物かが分かる」
などである。
ブリア・サウァラン