人はタフで優しくなければならない
タフでなければ生きていけない
優しくなければ生きている資格はない

レイモンド・チャンドラーの小説の中の一つの言葉が、これほどまでに有名になり、何十年とずっと人々が口にするのは、そこに人生の真理あるいは目指すべき方向があるからだ。
人間はタフでなければ生きていけない。
私たち毎日は、小さなトラブルでいっぱいだ。他人の、自分に対する言葉にもきつく感じることは多いだろう。
しかし、これはただあなた一人だけのものではない。
だからそれをはね返し、あるいは流し、「だって自分は自分だ!」という強さがあって、わが人生はできていく。
だが、そうはいっても人は一人では生きていけない。つい、突っ張り過ぎて、人に嫌な思いをさせることがあるが、これを減らしていかなくてはいけない。そうでなければ、あなたは何もできない人、何の魅力もない人となろう。
そう。ぐっと自分を抑え、相手のことを考え、優しくなれなければ生きていく資格はないのだ。
レイモンド・チャンドラー(作家/アメリカ)