夫婦関係
「砥石」が一つできたことで
「私」という人格は磨かれる

親子関係や夫婦関係の相談を受ける時
私はよく「砥石」という言葉を使います
最近は知らない人もいるでしょうが、砥石とは
刃物を磨く石のことです
結婚とは「夫という名の砥石」あるいは「妻という名の砥石」
を手に入れたということでもあります
夫婦という名の共同生活では食べ物の甘い、辛いという
感覚さえ同じということはありません
温度が何度の時に暑くて、何度の時に寒いかというのも
夫婦の間で違っていることがあります
これらの一つ一つの感覚を少しずつ相手のそばに
近づけていくお互いに「砥石」となって研ぎあい、
磨きあっていくのが”夫婦”という関係ではないでしょうか
「子供ができる」ということもやはり一つの「砥石」を
手に入れる事です
たとえば子供に対して怒ったりイライラしたりすれば
子供はそのように”刷りこみ”をされ親の真似をして育っていきます
そうしないために親が「どんな時でも怒ったり怒鳴ったりせず
笑顔で話すように」と自分自身を磨いて”人格者”になれば
子供も呼応して”人格者”になります
親子の間でも「お互いに砥石である」という関係は成り立って
いるように思います
著者不明